【新築VS中古】どっちを買うべき?データに基づき徹底比較!
▼こんな方におすすめの記事です
- 新築住宅と中古住宅のどちらを購入しようか迷っている方
- 新築住宅と中古住宅のどちらのほうがお得か気になる方
- 中古住宅の購入後にリフォームをおこないたい方
マイホームの購入は人生のなかでも大きな買い物のひとつだからこそ、失敗したくないものです。しかし、いざ購入を考えたとき「新築」と「中古」どちらのほうが良いのか迷う方もいらっしゃるでしょう。本記事ではそのお悩みを解決するべく、新築と中古を比較しながらご紹介していきますので、ぜひご参考になさってください。
新築VS中古
売れているのはどっち?
日本は「新築神話」とされるほど新築住宅が人気でしたが、現在は新築と中古どちらのほうが売れているのでしょうか。レインズの調査を基に、その傾向を見ていきます。
中古住宅のほうが売れている
結論から述べますと、中古住宅のほうが売れています。
新築マンションと中古マンションの成約件数を比べて見ると、2016年から中古マンションを購入する方が増加していることが分かりました。2023年(上半期のみ)に関しては大きく差が開いており、中古マンションの需要がはっきりしています。
2011年 | 2016年 | 2020年 | 2023年※上半期のみ | |
---|---|---|---|---|
新築マンション | 44,499件 | 35,772件 | 27,228件 | 2,266件 |
中古マンション | 28,871件 | 37,189件 | 35,825件 | 18,065件 |
新築マンション | 中古マンション | |
---|---|---|
2011年 | 44,499件 | 28,871件 |
2016年 | 35,772件 | 37,189件 |
2020年 | 27,228件 | 35,825件 |
2023年 ※上半期のみ |
2,266件 | 18,065件 |
下記の表では、2023年(上半期)の新築一戸建てと中古一戸建ての成約件数を比べています。マンションと同様に、中古一戸建てのほうが成約件数が増加。中古一戸建ての成約件数は2023年だけではなく年々増加傾向にあり、同時に成約価格も上昇していることから、中古住宅の需要が高まっていることがわかります。
2023年1月~2月 | 2023年3月~4月 | 2023年5月~6月 | |
---|---|---|---|
新築一戸建て | 753件 | 772件 | 791件 |
中古一戸建て | 2,003件 | 2,257件 | 2,249件 |
新築一戸建て | 中古一戸建て | |
---|---|---|
2023年1月~2月 | 753件 | 2,003件 |
2023年3月~4月 | 772件 | 2,257件 |
2023年5月~6月 | 791件 | 2,249件 |
ここまでご紹介した成約件数は首都圏のものですが、近畿圏はどうなのでしょうか。
下記の表は近畿圏の新築一戸建てと中古一戸建ての成約件数です。
2021年 | 2022年 | 2023年 | |
---|---|---|---|
新築一戸建て | 4,385件 | 4,169件 | 4,148件 |
中古一戸建て | 13,196件 | 12,917件 | 10,672件 |
新築一戸建て | 中古一戸建て | |
---|---|---|
2021年 | 4,385件 | 13,196件 |
2022年 | 4,169件 | 12,917件 |
2023年 | 4,148件 | 10,672件 |
近畿圏も同じく、中古一戸建てのほうが売れていることがわかります。2021年、2022年どちらも中古一戸建てが3倍程度上振れています。つまり、全国的に見ても中古住宅が売れているのです。
なお細かいエリアで見てみると、新築住宅の成約件数のほうが年々増加しているケースもあるため、あくまでも目安程度で考えるといいでしょう。
中古住宅のほうが売れている理由
先述した内容から中古住宅が売れていることがわかりましたが、その理由は何でしょうか。
根拠となる理由があると、中古住宅の購入を検討している方も安心ですよね。
- 理由①新築住宅の着工戸数が減少している
-
新築住宅の成約件数が減っている背景には、そもそもの着工戸数が減少している現状があります。
国土交通省の調べによると、2006年頃を境に着工戸数が減少していることがわかりました。
この数字の変動には少子高齢化が伴っており、住業界に大きな変化をもたらしたとされています。
2009年頃に一度上昇していますが、全体的に見るとやはり減少傾向にあるといえるでしょう。
- 理由②空き家が増えている
- 現在、日本で空き家問題が深刻化していることをご存じでしょうか。
高齢者の増加に伴い管理されず放置された空き家も増加しており、その数はなんと約849万戸にも及びます。この状況を何とかしようと政府はさまざまな対策をおこなっています。
あわせて、中古住宅のストックも増えているのが現状です。新築住宅の需要が高かった頃は多くの建物が建設されました。その後、人が住んでは離れ、中古住宅のストックがどんどん増えたのです。日本の総世帯数5,400万世帯に比べ、ストック数は6,241万戸と非常に多くなっています。
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新築VS中古
どっちがお得?
前章で新築より中古のほうが売れている現状とその理由がわかりましたが、実際にお得なのはどちらなのでしょうか。
結論から述べますと、「お得なのは、中古住宅です!」
では、なぜ中古住宅のほうがお得なのでしょうか。
①費用が抑えられる
新築住宅と同様の条件の場合も、中古住宅であれば比較的安い価格で住みやすい環境を手に入れられるでしょう。
中古住宅は誰かが一度住んだことのある家のため、購入価格は新築に比べてぐんと下がることがあります。2022年度のフラット35利用調査によると、新築マンションの平均購入価格が約4,848万円に比べ、中古マンションの平均購入価格は約3,156万円ということがわかりました。このように中古住宅は、新築住宅に比べて費用がかからないためお得です。予算が決まっている方、なるべく費用を抑えてマイホームを購入したい方などにぴったりです。
- 平均購入価格
-
土地付注文住宅 約4,700万円 建売住宅 約3,700万円 新築マンション 約7,900万円 中古一戸建て 約2,700万円 中古マンション 約3,200万円 住宅購入時にかかる諸費用については、新築住宅のほうが安い傾向にあります。
新築住宅は中古住宅に比べ、適用できる軽減措置や税金控除が多いからです。しかし、中古住宅は消費税がかからず、なかには適用できる控除もあるため購入する前に確認しておくと良いでしょう。
②資産価値が下がりにくい
中古住宅の資産価値の下がり幅は、新築住宅に比べて小さいです。前提として、中古住宅、新築住宅に限らず資産価値は年々下がるのが一般的です。
新築住宅は「新築」という付加価値によって価格が高くなっていますが、購入して人が住んだ時点で中古となり価値は一気に下がります。
一方、中古住宅は購入時にすでに資産価値が下がっていることが多く、購入価格に対して資産価値が目減りしづらいのです。
③実際に見てから購入できる
中古住宅は購入前に物件の設備や間取り、瑕疵など、実際に自分の目で確認してから購入を決断できます。
新築住宅は自分の理想を実現することができますが、建物完成後に「設備の使い勝手が悪い」「実際に住んでみたら狭かった」など、思い描いていた新生活を過ごせないことも。
中古住宅は、そのような不安は一切不要で、内覧時に日当たりなども確認できるため、購入後の生活イメージがしやすいです。たとえば、家具の配置場所やマンションの管理状況などが挙げられます。
④立地が良い場合が多い
マイホームを購入する際は物件情報だけではなく、周辺環境にも注目したいものです。
新築住宅の需要が高かったころに建設された住宅は、立地の良いエリアから建てられた傾向にあります。また先述したようにストック数が多い分、選択肢の幅も広がると言えるでしょう。立地の良さは、生活の利便性はもちろん、資産価値にも大きく影響します。購入前に確認したい事項は、下記の通りです。
交通の利便性 |
---|
最寄り駅・バス停までの距離 |
職場・学校までの距離 |
始発・終電の時間帯 |
交通の混雑状況 |
買い物の利便性 |
---|
スーパーマーケットまでの距離 |
病院の数・病院の種類 |
大型商業施設の有無 |
治安の良好さ |
---|
周辺に繁華街があるか |
街灯の有無・数 |
周辺に繁華街があるか |
深夜の人通り・車通り |
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中古住宅にかかる
リフォーム費用
中古住宅購入後に、リフォームを検討している方も少なくないと思いますが、どのくらいの費用がかかるのか気になりますよね。
基本的に購入した中古住宅の築年数、住宅の種類によって費用が異なるため注意しましょう。
築年数 | マンション | 一戸建て |
---|---|---|
5年 | 約7~10万円 | 約7~10万円 |
10年 | 約10~57万円 | 約10~150万円 |
15年 | 約57~147万円 | 約155~265万円 |
20年 | 約147~262万円 | 約270~375万円 |
25年 | 約262~332万円 | 約385~485万円 |
築年数が経つにつれてリフォーム費用相場が高くなっていることがわかります。くわえて一戸建てのほうが高い傾向にありますね。
その理由は築年数が経っていると同時に、リフォーム箇所が増えるケースが多いからです。そして一戸建ては、マンションとは違い屋根や外壁といった外観部分のリフォームも自分でおこなう必要があるため高くなります。マンションの場合は管理会社やオーナーが主体となって計画的に進めますが、一戸建てはそうはいきません。
必ずしもこの金額がかかるわけではなく、前入居者の使用状況やエリアによっても費用は異なります。
部位別のリフォーム費用相場
部位別のリフォーム費用相場を把握しておくことで、予算計画が立てやすくなります。
- キッチン:50~200万円
- キッチンのグレードによって、費用は大きく変動します。たとえば壁側に沿って設置されているキッチンを対面式型にする場合は、工事内容が複雑なため費用が高くなる可能性も。
事前に見積もりを依頼して、予算内でできるリフォームを実施するのもひとつの方法でしょう。キッチンのグレードが上がることで毎日の料理が楽しくなるので良いですよね!
- 浴室:60~150万円
- 中古住宅でとくに気になるであろう、水回りのリフォームを希望する方は少なくないです。
浴室を交換して機能を向上させた場合は、60万円〜150万円の費用がかかりますが、内装工事だけであれば、10万円〜30万円程度で収まるでしょう。
壁や地面に小石を詰め込み、壁の質感にもこだわるとリラックスできるステキな空間に仕上がりますよ。
- リビング:150~450万円
- 家族の人数に合わせて間取りを変更したい場合は、200万円程度かかるのが一般的でしょう。なるべく費用を抑えて間取りを変更したい場合は、15万円程度でできる間仕切りの設置がおすすめです。床暖房の設置に関してはもう少し費用が上がります。
家族構成や子どもの成長に合わせて、本当に必要なリフォームを検討することを推奨します。
- 外装のリフォーム:50~150万円
- 中古一戸建てを購入する方は、外装のリフォームもしたいものです。
外壁の替えは50〜150万円程かかり、外壁の素材を替えると費用はより高くなります。
独自性のある外壁材を取り入れることで周囲の住宅と差が付くため、こだわりがある方におすすめです。屋根を新しく取り替えたい方は、150万円程度かかると考えて良いでしょう。
リノベーションもおすすめ
ここまでリフォームの費用相場をご紹介いたしましたが、リノベーションもおすすめです。
リノベーションは機能の向上を図るもので、今よりも住みやすい環境を手に入れることができます。近年は新築を購入するのではなく、中古を購入したあとにリノベーションを施す方も増えています。リフォームより費用が上がりますが、800万円程度だと水回り設備の取り換えや内装の取り換えが可能です。
中古住宅を購入する前に
注意したいこと
中古住宅を買う前に注意したいことについて把握しておくことで、購入後に後悔することなく生活できます。
注意①耐震基準を確認する
建物の耐震基準は長く、かつ安心して住むことができるかどうかを左右します。
「新耐震基準」の建物は強度がある一方で、「旧耐震基準」の建物は強度がなく、万一の際に危険が及ぶ恐れも。耐震基準は、いつ建築確認申請が完了したかによって異なり、建築基準法によって定められています。
命を守る大切な確認事項のひとつですので、中古住宅を購入する前は「新耐震基準」か「旧耐震基準」なのか忘れずに確認しておきましょう。
建築確認申請が完了した日 | 震度5強程度 | 震度6~7程度 | |
---|---|---|---|
新耐震基準 | 1981年6月1日以降 | 建物がひび割れする程度 | 倒壊しない |
旧耐震基準 | 1981年5月31日まで | 倒壊しない | 規定なし |
新耐震基準 | 旧耐震基準 | |
---|---|---|
建築確認申請が 完了した日 |
1981年6月1日 以降 |
1981年5月31日 まで |
震度5強程度 | 建物がひび割れ する程度 |
倒壊しない |
震度6~7程度 | 倒壊しない | 規定なし |
耐震基準の調べ方を誤る方は少なくないので注意が必要です。
耐震基準を調べる際は建物が完成した日ではなく、「建築確認が完了した日」です。確認済証で確認できますが、不安な場合はぜひ弊社へご相談ください。
注意②再建築不可物件かどうか確認する
中古住宅のなかには、再建築不可物件も存在します。
再建築不可物件は、子どもの成長に合わせて間取りを変更できなかったり、売却もしにくかったり、マイナスになることが多いため将来的に不便を感じるでしょう。
再建築不可物件になる理由は建築基準法を満たしていないからで、建て替えや増築が禁止されています。このように使い勝手が悪いことから、長く住む予定がある方、売却を検討している方、どちらにも向いていないと言えます。
注意③立地の良し悪しを確認する
交通の利便性が悪い、治安が悪いなど、周辺環境が整っていないと判断した場合は購入をやめておきましょう。なかでも建物と駅の距離は大切で、駅から徒歩10分以上かかる位置にある中古住宅は資産価値が一気に下がるとされています。
反対に駅より徒歩10分以内にある中古住宅は資産価値が下がりにくいとされており、将来的に売却を検討している方もおすすめです。
なお、駅が遠いから必ずしも価値がないというわけではなく、商業施設が充実していたり、治安が良かったり、住みやすいエリアはある程度の価値が見込めます。
- 中古住宅の購入を
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AIE DESIGN HOME株式会社は、地域の方々の暮らしがより良くなるよう多種多様なニーズにお応えしています。お客様のご希望に沿った提案はもちろん、リノベーションを考慮したお部屋探しにも対応しています。不動産のプロとして、耐震性や構造、設備容量など細かくチェックし、リノベーションプランもご提案いたします。実際の施工イメージは、こちらをご参考ください。
中古住宅の購入にあたって心配となるのが、資金計画についてです。弊社はお客様の大きな買い物をサポートさせていただく立場として、住宅ローンに関するご相談も承っています。初めてのマイホームの購入は、さまざまな面で不安になるかと思いますが、お客様の笑顔をつくれるよう、誠心誠意向き合ってまいります!
中古住宅の購入をご検討の方は、ぜひ一度弊社へご相談ください。
まとめ
- 新築と中古 どっちが売れている?
-
中古住宅のほうが売れています。理由は下記の通りです。
- 新築住宅の着工戸数が減少している
- 空き家が増えている
- 新築と中古 どっちがお得?
-
下記の4つの理由から、中古住宅のほうがお得といえます。
- 費用が抑えられる
- 資産価値が下がりにくい
- 立地が良い場合が多い
- 実際に見てから購入できる
- 中古住宅にかかるリフォーム費用はいくら?
-
部位別のリフォーム費用相場は下記の通りです。
物件の状態や業者によって費用は異なるため、目安程度に考えると良いでしょう。- キッチン :50~200万円
- 浴室 :60~150万円
- リビング :150~450万円
- 外装のリフォーム:50~150万円
- 中古住宅を購入する前に注意することは?
-
中古住宅を購入する前は、下記の3点に注意しましょう。
- 耐震基準を確認する
- 再建築不可物件かどうか確認する
- 立地の良し悪しを確認する